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東台灣の小スイス🇨🇭!夏季限定 一面に広がる絶景 オレンジ色の花の海~金針花

東台湾の視覚と味覚の二重奏で楽しめる絶景スポットを紹介。毎年8月から10月にかけて赤科山の山頂で一面に広がるオレンジ色の金針花の海と山頂でしか食べることが出来ない新鮮な金針花の料理を堪能することが出来ます。

毎年夏(8月ー10月)になると、金針花の収穫の季節になります。現地を訪れるとその金針花畑の一面のオレンジの景色の美しさに驚くことでしょう。

なんとその金針花は食用として栽培されていて、有名なのはスープです。目と胃袋からも楽しむスープ。これぞ正しく人生最高の贅沢ではないでしょうか。

金針花の和名は”忘れ草“といい、ワスレグサの名前の由来は、花が一日限りで終わる花だからだそうです。

だから私たちが飲んでいる金針花のスープはその花が咲く直前の貴重な時期のつぼみを使って作られます!

金針花は、ススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。耐候性にとても優れていて、台湾の平地から高山までどこでも栽培することが出来ます。しかし台湾の有数の金針の名産地は花蓮東部に集中していてその地帯は「金針花の故郷」と呼ばれています。

  • 花蓮玉里赤科山 (花蓮縣玉里鎮高寮)
    • 日本統治時代、赤科山はタイワンアカガシを産することで知られており、タイワンアカガシは当時、日本人により銃床の材料とされました。後に西部から漢人が移り住み開墾し、トウモロコシ、ピーナッツ等作物を作り始め、その後ワスレグサが栽培されるようになり、ワスレグサで有名な景勝地となりました。
  • 花蓮富里六十石山 (花蓮縣富里鄉竹田村)
    • 花蓮県富里郷にある六十石山は標高約800メートル。台湾東部の海岸山脈上にあり、曲がりくねった山道を抜けた頂上付近に着くと、目の前には限りなく黄金に輝く金針花の田園地帯が広がっていて農舎や東屋が点在している様子はまるで素朴な絵画のようです。
  • 台東太麻里金針山 (臺東縣太麻里鄉292號)
    • 曲がりくねった細い山道を登り、海抜1450メートルまでたどり着くと、こちらでも金色に染まる金針花の絨毯の畑を見ることができます。丘の上からの眺めはとても美しく、眼下には花の海や街並みが一望でき、丘の裏側からは太平洋まで見渡せます。

金針花の美しい景色

夏になると台湾人は家族や友達と一緒に赤科山に上り、一面に輝く金針花の景色を楽しんだり、特産の金針花料理や懐かしい農村料理を目と胃袋で楽しみます。

山の上には豊富な自然が残されており、猿たちが道で飛んだり跳ねたりする様子や綺麗な蝶々の舞も見ることができます。

金針花の収穫

金針花の収穫は、とても繊細で人の手でしかできません。なので毎年、金針花の収穫の時期になると山頂では、農民たちが暑い日差しの中で丁寧に花を摘み取る様子を見ることができます。金針花は必ず青白淡黃の成熟した蕾を収穫します。成熟した花芽は1日おきに開花し、かつ1日しかもちません。開花した金針は食用にすることはできず、経済的価値は失われます。現在では食用に出来なくなった花を残すことで美しい花海を作り、観光経済となりました。皆様に目の保養をしてもらうための代替案です。

圖為擷取自農傳媒「(農百科)金針花如何帶來視覺美與味覺鮮,又可健康吃?」
https://www.agriharvest.tw/archives/22246

金針花の焙煎

新鮮な金針花は保存が難しく、冷蔵庫で1週間しか保存できないため、ほとんどの金針は収穫後すぐに乾燥させることで、1年以上保存することができる。 花蓮の「無硫黄金針」は、製造工程で硫黄や人工香辛料を添加しないため、歩留まりは悪いが、その製法で製造された金針花は高品質で美しい風味があり、あらゆる料理に使用することができる,一般的な低温乾燥法で金針花を焙煎するほか、60年以上の歴史を持つ赤科山唯一の窯で、硫黄を含まない窯焙煎の金針が作られている。

低温焙煎:無硫黄金針の低温焙煎工程では、金針一本一本を完全に乾燥させ、その後の保存性を効果的に高めるために、、再度ネット上に再分散させる必要があるが、このような工程では金針の損傷率が非常に高い。損傷した金針も回収して再度肥料として再利用されることが多い。

間伐材焙煎:間伐材を伐採し、60年以上の歴史を持つ窯で乾燥させた硫黄無添加の金針は、ほのかに木の香りを放ち、赤科山唯一の薪焙煎金針である。 低温焙煎に比べ、大面積の切り返しをする必要がなく、損傷率は格段に低いが、体力を消耗する。

金針花料理

山頂まで登ったらはずせないのが金針花料理。山の沿線には金針花農家のお店があり、各店それぞれの金針花の創作料理を食べることができます。定番の金針花スープや唐揚げは絶対食べてください。それから金針花ソーセージ、金針花お茶卵、金針花酒など。各農家さん独自の美味しそうな創作料理がたくさんあります。

赤科山のお土産

赤科山にきたら「無硫金針」を持って帰らないのはもったいない!家に帰ってあの美味しい忘れ草を食べられないなんてもったいな過ぎる!忘れ草の他にも,アブラギク、キクラゲとコーヒーも赤科山上の名産です。是非みなさん旅のお土産にご検討ください。

後記

忘れ草の収穫で忙しい農家の必需品は
笠と台灣LV包

花蓮の夏の絶景・花の海 #玉里赤科山

あなたの知らない忘れ草のあれこれ #玉里赤科山

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